踵の痛みコラム1
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- 2024年11月14日
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今回は、踵の痛みについてです。
こんな痛みや症状でお困りの方、いませんか?
・朝起きて、一歩目に踵に激痛が走る
・踵をつくと痛くてつま先で歩けば痛くない
・踵を押すと痛みが走る
踵の痛みといってもいろんな症状や状態があります。皆さんがよく聞くものだと足底筋膜炎が多いかと思います。足底筋膜炎とは足の裏についている膜が踵にくっついていて、それが引っ張られて痛みを起こすというものです。
今回は、足底筋膜炎と症状は似ていますが、あまり聞かれたことがないであろう「脂肪体縟炎」というものについてお話していきます。
踵にはHeel Fat Pad(ヒールファットパッド)と言う脂肪が集まっている組織があります。
歩行などで踵に掛かる衝撃を吸収してくれるのですが、これが何らかの原因により委縮したり、薄くなり弾性を失い踵に直接衝撃が加わることで、痛みが生じます。
踵の脂肪体は、段ボールが細かい空気の部屋をたくさん作って頑丈にしているのと同じように、細かな脂肪の粒が含まれる部屋に分けて衝撃を吸収しているというすごい仕組みを持っています。
では、その原因について考えられるものの1つめは、加齢により脂肪体の一個一個の部屋を区切る組織が弱くなり衝撃を吸収する力が低下してしまう。
2つめは、普段の姿勢や動きの中で、踵に重心が乗りやすくなっていて常に負担が掛かり、薄くなってしまう。
それでは、このどちらにしても、踵に負担が掛からないようにするにはどのようにしたらいいのでしょうか。
皆さんも一度まっすぐ立って気を付けの姿勢をしてみてください。体重が足の裏のどこら辺に乗っているように感じますか?
前足部(つま先)なのか、中足部(足首あたり)なのか、それとも後足部(踵)なのか。
私が今まで見させていただいた方は、踵の方に体重が乗っているという方が、圧倒的に多かったです。そうなると、先ほどから話しているように踵に常に体重が乗っていることになるので踵に負担が掛かっているということになります。
そして、じゃあ後方重心(踵に体重が乗る)になるのは、どういった姿勢の方なのでしょう。

典型的な、後方重心になりやすい姿勢にSWAY BACK(スウェイバック)といわれる姿勢があります。スウェイバック姿勢とは足の位置に対して骨盤が前に移動し、背中が丸くなり、頭は前に出ているという姿勢です。文字で書くとわかりにくいですが、実際に見てみるとこんな姿勢をしている人をよく見かけると思います。
こうなると重心は後ろになり体重が後ろに乗るというのはわかりやすいと思います。
ずっと立っているだけでも、歩いているときでも踵への負担は通常の姿勢よりも大きくなります。踵の脂肪体がつぶされているようなイメージです。痛くなりそうですよね・・。
では、踵への負担を減らすためには簡単に説明すれば後方重心を変えてあげること。ということになります。ただ、先ほどお話ししたように後方重心を変えるには、骨盤の位置、頭の位置など変えなければいけないところはたくさんあります。
そして、このスウェイバック姿勢になってしまうと、踵だけでなく首肩、腰や膝いろんなところに負担が掛かってしまうということに繋がります。
どうやってこの姿勢を治すのか。については、またお話しすることにしますが今回は、
踵の脂肪体を動かして踵をつくときに痛みを少しでも和らげる方法をお伝えしようと思います。
まずは、ご自分の踵を触ってみてください。押さえて痛いところを見つけたら、そこが地面についたときに薄くなるところだと考えてください。そこの薄くなる部分を、薄くならないようにしてあげれば痛みは減るはずなのでその周りの脂肪体を痛いところに持ってきてあげるように擦ってあげてください。
皮膚を痛いところに持ってきて集める感じです。

これを行うだけでも、クッションが少し厚くなり、痛みが緩和する可能性があります。
痛みのある方は、ぜ試してみてください。
ただ、根本的にはやはり先ほどの後方重心になってしまっている姿勢を治す必要があると思いますので、痛みがなかなか引かない方や、痛みが強い方は、ぜひご相談ください。




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